2017年3月4日土曜日

映画 「二つ星の料理人」





今朝観た映画のタイトル。(ネタバレあり)





批評。



僕らの中ではミシュランとか、縁遠いので意識して仕事することはない。







この星は「ミシュラン」の星の数の話。



それがどれほどのものか。



考える必要もない。



だって、それ以前のことを模索してる最中だから。





映画の中でいくつか印象に残ったやりとりがある。



観てもらえば、言葉の重みが理解できるんじゃないかな。





キッチンで撒き散らされるそれぞれの感情。



今の自分らに置き換えるレベルと違うので、直視できるはずなんだけど、



なんだかね。



怒りをぶつけてる内容のレベルが違うんだよね。







「食う料理でなく、味わう料理を作る」



すげーな。



羨ましいね。



その域に達しないと言えないというか、考え着かないかも。





ただ、僕がいつも思うこと。



これはインド人シェフであれ、日本人の調理人であれ変わらないこと。



主役は僕らではなくお客さんで。



料理であれ、サービスであれ、それは一つのパーツに過ぎない事。



大切なのは、『過ごした時間』なんだ。







清潔感、提供のスピード、段取りの悪さ、これが一つでもあったなら



最高の料理も、色褪せる。



そして言葉もね。





逆もしかり。





僕らが学び、そして実践していかなければならないことの



ハードルの高さは、本当に遥か彼方。





今の人材の中で悪い部分はどうでもよい。



よい部分を従事する時間の中で全てにすれば



無駄な部分は淘汰され、自然となくなっていく。





映画の中盤ではやけに「ミシュラン」の人間の来店やらに



神経を尖らす。



僕にはそれが非常に不快。(笑

いつもベストを尽くしておけば、誰がいつ来たって同じじゃんと思うから。





映画のラストにそれが描かれる。



これだよ!と思う展開で、



三ツ星がとれたと思われることを笑顔で表現してフィナーレ。



かっこいいね。



重要な部分を映像で表現せず、なところが『エクセレント』。



この映画で輝いていたのは主役でなく、間違いなく外堀を固めている



スタッフのような気がした。