2017年2月11日土曜日

昨日はね

昨日はお試しランチフェアの最終日。
¥650だからね、当然沢山の人が来店してくれて。

で、なんとなく終わった一日。

雨やら雪やら二月だからとか。
いろんな意味でうまく相乗効果をだせなかったけど、
そんなことどうでもよくて。(笑

沢山の人の笑顔が見えたからね。

大好きなお客さんが混んでて入れず、帰ってもらうことに
なったことが自分としては凄く残念。

今週は二日東京泊。
昨日はうちのにゃんこがとても不機嫌でした。

ひっかかれるかと思った。(笑
かわいそうにね。

今は晴天の中、僕のベッドの中心の日向を独占し、僕は起きることを
余儀なくされ、PCの前。(笑

















昨日降った雪が凄い速さで溶けていく。

昨日、外に出してた看板を見て、一人の男性が来店。
チラシを配った中にその人は居なかったから。

ゆっくり、ゆっくり店内を歩いて、窓際の一人席へ。

その人はかなり高齢な感じだった。

店内は超混雑してたけど、それはどうでもよくて、その人に
マンツーマン。

唯一、膝をついて接客した人だ。

メニューの中身と今日の献立を全部説明して、オーダー。

『こんなに忙しいのにすみませんな』と。

僕は、

『全然暇ですよ』

その人が食事を終えて、出口へ向かったとき、段差にちょっとよろけてた。
高齢のためだと思うけど、歩きがね、ちょっとおぼつかない。

僕の父親もそう。階段とか心配な感じ。

二階で段差のある魚匠は、バリアフリーとは遠い、遠い存在。
お代を頂戴して、一階までついてった。

ゆっくり、ゆっくり一つ、一つ、急な階段を下りていくその人の下に
僕は身を置いて、合わせて降りていく。

『急な階段で申し訳ありませんね。僕の父親も今日、ここに来るんです』

すると
『おいくつですか?』

『78です』

すると
『私の方が先輩ですな。一昨年、100を超えました』

びっくり。(笑

足元は覚束無いけれど、言葉一つ、一つははっきりで
矍鑠とされている。

一階の大きな段差の所で僕が腰を曲げて、

『手をどうぞ』
と言ったら、

『大丈夫です』
と言っていたけど、やはりバランスを少し崩されよろけた。
肩口を手で支えて、無事、路面へ。

『美味しかったー』
と人ごみの中へ消えていった。

百年の人生の歩みの中に今日の食事はあの人の中で
どう映ったのだろう。

お店ほったらかしでずっとその人に着いてく僕を
気付いた人の中の数人は不快だったかもね。

でも、少し時間もらってもいいよね、
と勝手に考えながら店に戻ったよ。

僕らはあくせくでよし。
でも、お客さんにはゆっくり時間を過ごしてほしい。

和食にしたからと早く出てけと言わんばかりの
お店にはしたくないし、そんなとこで働きたくもない。

相席にしなくて本当によかったと思った瞬間。

人生の大先輩に再会できたらいいねと思った一日だったよ。

最近、いつも聴いてるこの歌、お客さんに贈ろう。